6月17日(土)に、平成医療福祉グループのグループ学会がありました。
平成医療福祉グループでは、より良いサービスを提供するために、データの集積・研究・発信を続けています。その一つの取り組みとして、毎年グループ学会を開催しています。
今年のテーマは「あらためてQOLを考える」。
今後のグループの方向性を改めて考える過程で、私たちが大切にしているのは“関わる人のQOL”だということが明確になってきたため、今回の学会テーマに設定されました。
▶︎ 一般演題発表
当院からは2月に行われた 院内学会 を経て、看護師・理学療法士・放射線技師・臨床検査技師・管理栄養士の9名が登壇いたしました。
リハビリテーション症例報告(希少・難治疾患)部門で、当院の理学療法士 杉山 和輝さん「LGBT当事者が抱える不安に寄り添い価値観を尊重して退院支援を行った症例:症例報告」が優秀賞を受賞しました。
▶︎ パネルディスカッション
病院におけるQOL向上の取り組みとして、「食事支援」「家族との関係構築」「退院調整(退院後を見据えた支援)」のテーマで各病院の取り組みを紹介し、ディスカッションを行いました。
当院からは「食事支援」の部門で、看護部長 榎並 由香さんが登壇しました。
グループとして力を入れている食事。「みんなに嬉しい食事」を提供するため、個人に、全体にできることを考えました。
年に2回実施している患者満足度調査の結果をもとに、CS・ES(患者満足・従業員満足)委員会での協議・多職種による調査を踏まえて、食事環境改善に取り組んでいます。
一部の病棟でBGMやフェイクグリーンプランターの導入などを実施しましたが、まだ多くの課題が残っています。
食べる環境や一緒に食べる人との関わりを考えながら、患者さんのQOL向上にこれからも多職種で考え続けていきます。
私たちは、どんな問題を抱えていても「自分を生きる」ことができる社会を目指して、
既存の枠組みにとらわれず、すべての人のQOL向上に全力で取り組みます。