こんにちは。理学療法士の菅原です。
皆さまは、“ロボットスーツを活用したリハビリ”があるのをご存じでしょうか。
当院では、主に脳卒中や脊髄損傷などの患者さんに対してロボットスーツを使用し、立ち座りや歩行訓練を行っています。
先日、リハビリスタッフ向けにロボットスーツの安全使用講習がありましたので紹介させていただきます。
当院で導入している『ロボットスーツHAL®(Hybrid Assistive Limb)』は、身体機能を改善・補助・拡張・再生することができるサイボーグ型ロボットです。
人は体を動かそうとするときに脳から神経を通じて筋肉に信号が流れます。HAL®はこの時、体表に流れでる微弱な信号を、皮膚に貼ったHAL®のセンサーで検出し、意思に沿った動きを機械でアシストすることや、普段より大きな力を出すことを可能にします。
そのため、わずかな筋力しかなく本来は歩くことのできない患者さんでも、HAL®のアシストによって歩く訓練を行うことができます。
また、普段のリハビリではわからない重心の動き方や働いている筋肉の強さを数値としてみることができるため、動作訓練の確認やリハビリ内容の見直しに役立ちます。
このHAL®を安全・適切に使用するためには、講習を受講する必要があります。
講習会では、HAL®の原理や使用中の注意事項、操作の手順についての講義を受けた後、実際に実物を触りながら、組み立てや装着の設定などを学びました。
講習は約3時間と長時間に及びましたが、理解が深まったのと同時に、HAL®を使用したリハビリを提供できるという期待感と責任感が強まりました。
今後は、ロボットスーツを最大限に活用して、患者さんの目標とする身体機能や動作ができるようにリハビリのサポートをしていきたいと思います。
#ロボットリハビリ #リハビリテーション #戸塚
今回の執筆者:理学療法士 菅原 祥也(すがわら しょうや)
長野県安曇野市出身、今年の4月で理学療法士4年目になります。4年目も今の自分に満足せず、精進していきたいと思います。
寒いのが苦手なので冬が終わり嬉しいのと同時に花粉に悩まされている最近です。コロナが落ち着きある中ですが、自分はマスクがまだまだ必須になりそうです。