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リハビリ通信 つむぎ

[Vol.26]寝たきりの影響と「早期の離床」

こんにちは。理学療法士の中江です。

日向に暖かさを感じる日もありますが、まだ寒い日が続きますね。

こんなに寒いと朝布団から出るのが辛く「暖かくなるまで寝ていたい」と思うのはみなさんも同じではないでしょうか?

適度に気持ち良く寝ることはとても良いことですが、病気やケガのため横になる時間が長くなり過ぎると、心身に様々な悪影響を及ぼします。これを「廃用症候群」といいます。

今、私が所属している一般病棟では急性期の患者さんが多く、起きたくても起きれない方がほとんどです。そこで私たちは廃用症候群を予防するため、「早期に、目的を持った離床をすること」に力を入れております。

離床ってなに?どんな効果があるの?などの疑問が挙がると思いますが、ここで分かりやすく説明していきたいと思います。

▼ 早期離床ってなに?
早期離床とは、「手術やさまざまな疾患により臥床状態にある患者の床上安静をできるだけ最小限にして、状態に応じて早期に座位から立位、歩行へ導く一連のコンセプトである。 」と定義されています。
※日本離床学会
この“早期にベッドから離れて身体を起こして活動をすること”は、合併症予防や日常生活動作の維持・改善に効果的であるとされています。

▼ 早期離床にはどんな効果があるの?
まず、「寝たきり」が身体へ及ぼす影響(廃用症候群)について説明します。

寝たきりになることで、大きく分けて5つの良くない影響があると考えられます。

中でも③肺機能の低下と⑤血液循環機能の低下は、痰の排出が困難になることによる窒息、血栓(血管の中にできる血の塊)が肺の血管をふさぐことによる窒息(エコノミークラス症候群)など、全身状態の悪化に直結する恐ろしい状態へとつながっています。

また病状が安定し、いざ歩こうと思っても、起立性低血圧(立ちくらみ)や全身の筋力低下により元の生活に戻るのにかなりの時間を要することにもなります。

これらのリスクを回避するため、かつ、一日でも早い退院に繋げるためにも、私たちは「早期に、目的を持った離床をすること」を大切に日々のリハビリに取り組んでおります。

▼ 離床するためにどんなことをするの?
当院の離床への取り組みはこちらをご覧ください。
[Vol.22 目的を持った離床]

早期に離床を行うことで、得られるメリットは大きいものです。
これからも患者さんの健康促進に向け、一生懸命取り組んで参ります!!

#早期離床 #寝たきり #戸塚 #横浜

 

 

今回の執筆者:理学療法士  中江 健人(なかえ けんと)

神奈川県厚木市出身、今年度で8年目を迎えます。患者さんを辛さや苦しさから解放出来るような理学療法士になることをモットーに日々業務に励んでおります。
来月の健康診断と来年の藤沢市民マラソンに向け、海を見ながらのジョギングを始めました。

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