総合内科、健診センターの内科医の東丸です。
前回は、高血圧症についてお話ししましたが、今回は高血圧症や脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病が引き起こす重大な病院の予防についてお話しします。
生活習慣病はほとんど自覚症状がないため、気づかないうちに進行し、心筋梗塞や脳梗塞など命にかかわる病気を引き起こすリスクがあります。
そのため、「健康診断」や「人間ドック」で早期に発見し、生活習慣の改善・治療をしていくことが大切です。
いわゆる「健康診断」は、今の健康状態や肥満、高血圧症など生活習慣病などを早期に発見し、心臓血管病や脳卒中などの発症を事前に防ぐ(一次予防)検査です。
人間ドックは、自覚のない病気の早期発見および早期治療や、将来的な病気のリスクの把握が目的です。定期的に受診し検査データを積み重ねることで、過去と現在の比較から身体の変化に気づくこともできます。
人間ドックでは、頸動脈の超音波検査、運動負荷心電図検査、心臓の超音波検査、脳のMRI検査、全身のCT検査、細かい血液検査などにより、心筋梗塞、狭心症、大動脈疾患や末梢血管病、脳梗塞などの脳血管病そしてがんなどの命に係わる病気の予防と早期発見が可能となります。
▼人間ドックと健康診断の診断力
もちろん何のリスクもない人が精密ドック、脳ドック、心臓血管ドックなどを毎年受ける必要はありませんが、35歳頃が人生の曲がり角で、このころから動脈硬化が進み、がんなどの重病が現れてきます。
健康診断しか受けたことがないという方は、一度人間ドックを受診されることをお勧めします。