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スタッフコラム

[Vol.2]もしかして、薬の飲み過ぎ? | 「ポリファーマシー」

こんにちは、薬剤師の船山です。

皆さんは今、何種類のお薬を飲んでいますか?
“たくさん薬を飲まなくてはいけなくて大変”などと困っていませんか。

一般的に「薬は病気を良くしてくれるもの」というイメージがあります。しかし、多くの薬を飲んだとしても、その分効果が上がるということではありません。
むしろ、多くの薬を飲む「多剤内服」は、“ある薬が他の薬の効果を強く、または弱めてしまう(薬物間相互作用)”や、“管理が難しくなり、薬を飲み間違えてしまう”などの影響が出る可能性が高くなります。

多剤内服のなかでも、こういった害をなすものを「ポリファーマシー」といいます。
たくさんの薬を飲んでいるからといって必ず悪影響があるわけではありませんが、5-6種類以上の薬を飲むと、好ましくないまたは意図しない作用が起こりやすくなるといわれています。

多剤内服の原因としては、以下のようなことが考えられます。
・以前あった症状が治ったにも関わらず、そのまま継続して薬が処方されている
・複数の病気にかかっており、それぞれに薬が処方されている
・複数の診療科や医療機関を受診し、同じ効果の薬が重複して処方されている

平成横浜病院では、ポリファーマシー対策に重点を置いています。
病棟ごとに担当薬剤師を配置し、入院時だけでなく、採血結果や患者さんの訴えをもとに定期的に薬の内容を見直し積極的に飲み薬を減らす取り組みを行っています。
もちろん治療に必要な薬はしっかり飲んで頂いたうえで、必要最小限にできるよう医師や看護師と協力してポリファーマシー対策に取り組んでいます。

処方された薬の内容をチェック            お渡しする薬に間違いがないかチェック

外来の患者さんも、医師や調剤薬局の薬剤師に相談してみることで、薬を減らす、飲むタイミングごとに包装(一方化)するなど、できることがあるかもしれません。

“薬が多いし、もう飲まなくても大丈夫だろう”と自己判断で薬を辞めてしまうと、症状が悪くなったり新たに症状がでたりする可能性があります。
気になることがあれば医師や薬剤師に相談して、安心して治療をしましょう。

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