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リハビリ通信 つむぎ

[Vol.39]排泄機能障害(尿失禁)について

こんにちは、理学療法士の松田です。

以前、リハビリ通信つむぎ[Vol.17] にて作業療法士の山内さんが尿もれ予防を目的とした骨盤底筋訓練について紹介しました。

今回は「尿失禁(=尿もれ)」の4つのタイプと自宅で簡単にできるトイレでの工夫についてご紹介します。
自分がどのタイプの尿失禁に当てはまるかで対症療法が異なるため下記にてチェックしてみて下さい。

① 腹圧性尿失禁
 - 咳・くしゃみ・笑うなどの腹圧時に尿がもれる
 - 経腟的分娩の既往がある
② 切迫性尿失禁
 - パンツをおろす、あるいはトイレに行くまでに我慢できずに尿が漏れる
 - 排尿回数が多い(起床から就寝まで8回以上または夜間3回以上)
③ 溢流性尿失禁
 - 尿意がわからない
 - 尿がだらだらと漏れている
 - いつもお腹に力をいれて排尿している
 - ひとりでトイレまで移動できない
 - 準備に時間がかかり排泄器具を上手く使えない
④ 機能性尿失禁
 - トイレ以外の場所で排尿する(おむつ使用者を含む)
 - ひとりでトイレまで移動できない
 - 準備に時間がかかり排泄器具を上手く使えない
 - 尿失禁に関心がない、気づいていない

リハビリはそれぞれのタイプに合わせた訓練を行なっています。
①腹圧性尿失禁 ②切迫性尿失禁 の疑いがある方は「骨盤底筋訓練」
③溢流性尿失禁の疑いがある方は「排尿姿勢の指導」
④機能性尿失禁の疑いがある方は「機能訓練」  等

  お家で簡単!排尿改善  
背中が曲がり骨盤が後ろに倒れていると排尿しにくいので、背筋を伸ばして腰から背中が真っ直ぐ〜やや前傾になる姿勢を心がけましょう。
椅子や車椅子、手すりを利用すると正しい姿勢がとりやすくなります。
また、足裏がしっかり地面につかない場合は、足おきを使い安定した姿勢を整えましょう。

なお、チェックリストにチェックがついたとしても、あくまで疑いであり診断ではありません。

2つのタイプを合併している場合もあり、内服薬でのコントロールや間欠的導尿が必要なこともあります。
お悩みの方は一度、泌尿器科への受診をおすすめします。

トイレに対する不安を解消し、買い物や旅行などを快適に生活を送れるようにしたいですね。

#尿もれ #尿失禁 #排尿障害 #リハビリ #戸塚区 #横浜市

 

今回の執筆者:理学療法士 松田 瑛里奈(まつだ えりな)

戸塚区出身。昨年の7月に第一子を出産し、産休と育休を経て4月からフルタイムで復職しました。最近、1才になった娘が歩けるようになり、ドアを開け、階段を登るので、仕事でも家でもリスク管理に励んでいます。趣味は料理と模様替えです。

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