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リハビリ通信 つむぎ

[Vol.38]リハビリテーション栄養

皆さま、こんにちは。理学療法士の神長です。
突然ですが、皆さまは「リハビリテーション栄養(以下、リハ栄養)」という言葉をご存じですか?

リハ栄養とは、病気・ケガをした方や高齢者の低栄養状態や筋肉量の減少などの問題に対して、「リハビリ」と「栄養」の二つの視点から改善を図り、身体機能や生活の質を最大限に高めることを目的としたアプローチのことです。

つまり、リハビリの効果を最大化するためには、適切な栄養管理が重要ということです。

今回は、このリハ栄養について少しだけお話しさせていただきます。

なぜリハ栄養が重要かというと、下記の表のように、“リハビリを積極的に行っている患者さんの方が低栄養状態の割合が高い”というデータが近年数多く報告されるようになったからです。

これは、リハビリを積極的に行っている患者さんの方がより多くのエネルギーを消費するため、普段と同じ食事では、痩せてしまい、結果的に低栄養となってしまうという理由が考えられます。そして、低栄養になると、筋肉が付きにくくなるため、リハビリの効果が得られにくくなってしまいます。

そのため、入院している患者さんの食事提供量は、患者さんのリハビリの状況等も考慮して、管理栄養士による適切な栄養管理の元に決定されます。

ということは、自宅で生活しながら頑張ってリハビリをしている方や健康維持のために運動を頑張っている方も同じように、“運動によって低栄養になってしまう可能性がある”という認識を持つことが大事だと思います。

最後に、自宅で簡単にできる栄養状態の確認方法をお伝えします。

➀定期的な体重測定:体重減少は低栄養のリスクとなります。
➁指輪っかテスト:指輪っかテストで隙間ができると筋肉量低下(サルコペニア)のリスクとなります。

今回紹介した内容は、リハビリと栄養に関するほんの一部に過ぎませんが、皆さまの健康への意識が少しでも上がれば幸いです。

#フレイル #サルコペニア #リハビリテーション栄養 #戸塚区 #横浜市

 

今回の執筆者:理学療法士 神長 光星(かみなが こうせい)

私は今年の3月に系列の病院からの転籍で平成横浜病院所属となりました。勤務場所は回復期リハビリテーション病棟で、患者さんのハッピーのためにチームが一丸となって色々悩んだり、賞賛し合いながら働けているこの環境に感謝しています。

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