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リハビリ通信 つむぎ

[Vol.33]元気で幸せな状態を目指して。リハビリテーション外来

こんにちは。リハビリテーション医の梅本です。

私は普段、リハビリテーション外来で診察していますが、みなさんはリハビリテーションについてどのようなイメージを持っていますか?

「膝の手術の後に膝を曲げ伸ばす」「脳卒中で麻痺が残った後に歩く練習をする」などでしょうか?

リハビリテーションは英語でrehabilitationと書き、「re:再び」「habilitation:適した状態にする」を組み合わせた言葉で、「再び適した状態にする」という意味です。
様々な理由で、体や脳の機能が障害(手足の麻痺や呼吸機能の低下、失語症など)された方をその方の生活に適した状態にするのが病院で行うリハビリテーションです。

残念ながら、完全に治らない機能障害は多くあります。
例えば、脊髄(背骨の中を走っている神経の束)が事故や病気で損傷してしまうと、再生はできず手足の麻痺が残ってしまいます。
現状は神経再生治療が実用化されていないため、麻痺を完全に回復させる事はリハビリテーションでも不可能です。

ではどうするのか?

障害されていない、あるいは障害が少ない筋肉を極限まで鍛え、車椅子を使用した動作を繰り返し練習します。
こうすることによって足が完全に麻痺していても、自分の腕の力だけで車椅子を使用して新しい生活をすること出来ます。

このリハビリテーションの考え方は、どんな病気・どんな後遺症でも当てはめる事ができます。
例えば、脳卒中で右の手足が麻痺をして歩けなけなくなった場合、左の手足を徹底的に鍛えます。その上で、右足の状態に適した装具を装着して右足でも体重を支えられるようにすることで歩く事が可能となります。

▼装具外来の様子

(右)義肢装具士が脚の長さ、装具のハマり具合、足首の素材の柔らかさなどを歩きやすいように調整
(中央)理学療法士が全身のバランス、歩き方などを確認
(左)医師による総合的な評価

このように、障害を持っている方が、生活に適した状態になるために、運動療法や装具療法を始めとするあらゆる手段を用いて「医学的・社会的に元気で幸せな状態」にすることがリハビリテーションの理想です。

私が担当するリハビリテーション外来では、「病気や怪我をする前より元気で幸せになるリハビリテーション」を目指してサポートさせて頂きます。

#リハビリテーション #リハビリテーション外来 #装具外来 #戸塚 #横浜市

 

今回の執筆者:リハビリテーション科専門医  梅本 安則(うめもと やすのり)

令和5年4月に、それまで生まれ育った和歌山県より、横浜市に参りました。リハビリテーション医療を通じて、地域の方々を元気にする事は和歌山も横浜でも変わりありませんので、気軽に相談して頂ければと思います。

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