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リハビリ通信 つむぎ

[Vol.27]手を動かす。上肢のリハビリ

こんにちは。作業療法士の竹下です。

今回は、「上肢機能」をテーマにお話します。

上肢機能とは、「物に対して、手を伸ばす、つかむ、操作する」といった能力のことであり、食事、着替え、洗顔、書字などの日常生活の動作において重要な機能のことです。

入院患者さんの中には、上肢機能の障害によって日常生活を過ごすことに困難を感じている方々が多くみられます。

そこで、当院が行っている上肢機能の障害に対してのリハビリテーションを詳しく説明していきます。

腕や手のリハビリと聞くと、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
当院に入院する患者さんには、脳卒中により身体の麻痺を生じている方が多く、「いざ手を動かしてみよう!」と思っても、思うように動かないことがほとんどです。

そのため、当院では電気刺激療法というものを併用しながらリハビリを行っています。

電気刺激と聞くと、「痛そう」「怖い」など、思う方も多いですよね。
安心してください。電気刺激というのは、一般的に「低周波電気」や「EMS(Electrical Muscle Stimulation)」とよばれている治療機器のことであり、最近では家庭用治療機としても普及しています。

病院で使用する機器は家庭用のものより、強さや深さの調整、除痛作用のあるものや筋肉を加温できるものなど、より高度な調節が可能になります。

電気治療の効果としては、以下のものが挙げられます。

・痛みの軽減
・筋力の向上
・筋肉の萎縮予防
・身体麻痺の改善

しかし、ただ電気を流すだけでは大きな効果は認められません。
最も重要なのは、患者さん自身が腕や指を実際に動かすことで、電気治療はそのサポートとして使用します。

我々リハビリセラピストは患者さんの筋肉の動きを確認しながら運動補助を行います。

最後になりますが、“腕や手が動くようになること”がゴールではありません。

着替えをする・料理を作る・パソコンを打つなど、機能を改善することで、ひとりひとりが望む”やりたいこと”ができるようにオーダーメイドの目標設定とリハビリを提供しています。機能改善のその先を見つめ、患者さん一人ひとりに合った退院ゴールを見つけていきます。

私達は、”やりたいこと”のサポートを今後もしていきたいと思います。

#上肢機能 #電気刺激療法 #リハビリテーション #戸塚

 

今回の執筆者:作業療法士  竹下 絢子(たけした あやこ)

横浜生まれ、横浜育ちの現在、作業療法士3年目の竹下です。患者さんの気持ちに寄り添ったリハビリが出来るように日々励んでいます!
横浜、みなとみらいを中心にウインドショッピング、カフェ巡りするのが日課です。

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