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スタッフコラム

[Vol.13]あなどれない高血圧 | 健康診断と人間ドックで命にかかわる病気を予防(前編)

総合内科、健診センターの内科医の東丸です。

私は循環器内科を専門としているため、胸痛や動悸などの胸部症状や高血圧がある患者さんをよく診ています。

胸の痛みや胸騒ぎは病人に限らず健康な人でも感じることがありますが、ごく短い症状や瞬間的なものはほとんど問題ありません。

一方、数分以上続く胸痛は大きな病気が原因になっている可能性があります。特に、普段は健康で血圧が正常でも、来院時に血圧が高くなる方は注意が必要です。

50代になると過半数は高血圧症か血圧高めになっていると言われており、動脈硬化が進み胸痛をもたらす狭心症・心筋梗塞や大動脈解離など命にかかわる病気が起こるリスクがあります。
また、脳卒中(脳梗塞、脳出血)になる危険性もあります。

血圧は日内でも20mmHg以上変動するため、健康診断時に正常値であることも少なくありません。また、健康診断を受けておらず発見できていない人もいます。

それゆえ、35歳を過ぎたら、健康診断は必ず受けることと、自宅や職場で時々血圧を測ることが大事です。上が130mmHg以上あるいは下が80mmHg以上の人は一時的に高血圧症レベル(140/90mmHg)になっている可能性が高いのです。毎日朝夕の血圧を測定することで、高血圧症を自己診断できます。

高血圧症と分かれば、きちんと内科を受診して、適切な検査と治療を受けることが大事です。
検査には他の生活習慣病や腎臓など内臓の異常を調べるための血液検査、高血圧症による心臓病を調べる心電図や心エコー検査、動脈硬化を調べる検査などが主なものです。

検査で高血圧症に関係した内臓の異常や病気が分かれば、血圧のコントロールと関連した病気の治療により、狭心症・心筋梗塞や脳卒中などの予防につながります。

とはいえ、現実はこれだけでは防ぎきれない場合もあります。

次回は、病気の予防に重要とされる健康診断と人間ドックの違いについてお話しします。

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