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スタッフコラム

[Vol.6]X線って何? | レントゲン写真の仕組み

こんにちは、放射線科の佐藤です。

今回は、当院の放射線科で最も多い検査『レントゲン写真』について紹介します。

レントゲン写真は“放射線”を利用して撮影されます。
放射線は、不安定な原子核(放射性物質)が安定な状態になろうとするときに出るエネルギーのことであり、「アルファ(α)線」「ガンマ(γ)線」「エックス(X)線」などいろいろな種類があります。
種類によって物を通りぬける力に差があり、このうちの「エックス線(X線)」を利用してレントゲン写真を撮影しています。

ではどのように画像になるのでしょうか。

目に見える光は、ものに当たると遮られその先に届きませんが、X線は波長が短く大きなエネルギーを持つので、物質を通り抜けることができます。
この原理を利用し、体を通りぬけてきたエネルギーの差を「影」のようにして画像にしたものがレントゲン写真です。
骨など密度が高くX線が通りづらい部分は白く、ほとんどが空気でX線が通りやすい肺などは黒っぽく写ります。

比較的少ない被ばくで素早く体の中を見ることができる為、一般的に広く行われる検査ですが、通常のスナップ写真と同じように立体的なものを平面として画像にするため、全部が重なって写ります。
X線を透過しづらい金属などがついた洋服やアクセサリーを外して頂く必要があるのはこのためです。

さて、写真を撮るのにボタンを押すだけなら誰でもできそうですが、なぜ放射線技師が必要なのでしょうか。
放射線はそのエネルギーが強すぎるとX線が透過しやすくなるので黒っぽい画像になり、弱すぎるとX線が透過できず白っぽい画像になります。

このように濃淡の少ない画像は適切な診断がしづらくなるので、撮影の部位や患者の体格などに合わせて電圧や電流の量を細かく調整することで患者様の被ばくを極力減らし、かつ診療に適した画像を提供することが私たち放射線技師の最も大事な仕事の一つと言えます。

「放射線」と聞くと“被ばく”などのイメージから“怖い”という印象をもつ患者さんも多いかと思いますが、私たち平成横浜病院の放射線科では「検査前の丁寧な説明」をモットーに患者さまに安心して検査を受けて頂けるよう努力しています。

検査でわからないことや不安なことがあれば遠慮せずお問い合わせください。

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