こんにちは、作業療法士の長谷川です。
今回は、当院の「物忘れ外来」について紹介します。
皆様は、ご自身、またはご家族さまの「物忘れ」に対して心配になったことはありませんか?
年を重ねると記憶力の低下が起こり、言葉が出なくなる、同じ話を何度もしてしまう、数日前の出来事を思い出せなくなる、ということがしばしばあります。
「物忘れ外来」とは年齢相応の『物忘れ』か、脳神経の変化や脳梗塞など脳の病気がなどが原因で起こる『認知症』か、他の病気が隠れていないかを判断し、認知症を早期発見・治療を行うための外来です。
認知症は、初期の段階では物事の判断もしっかりしていることが多いため「ただの物忘れだろう」と見過ごされてしまいがちです。
しかし、早期の段階で受診することにより、認知症の症状を軽減・進行を遅らせることが可能となります。
また、物忘れ外来では認知症を早期発見するだけではなく、維持・進行状態の確認もできます。
当院では、医師の問診、脳画像検査(MRI)、血液検査、神経心理学検査を行います。
神経心理学検査では、リハビリテーション科にて作業療法士の検査を行います。
検査内容は、「今日は何日か」「今いる場所はどこなのか」など、自分の置かれている状況を判断できる見当識能力や、記憶力、計算力などです。
検査となると緊張されるかもしれませんが、楽しく会話をしながら自然に答えられるような検査を心がけております。
認知症のせいで怒りやすくなったり、何度も同じ話を繰り返したりすることで、一緒に生活するご家族さまの負担につながることもあります。
認知症は誰にでも起きる可能性があり、加齢とともに進行していきます。不安でいるよりも現状を知ることが大事です。
それにより正しい選択や治療が行えることで、患者さまの日常生活能力の維持をすることが可能となり、介助者さまの介護負担の軽減にもつながります。
受診に早すぎることはありません。少しでも気になることがあればぜひご相談ください。
物忘れ外来窓口:045-860-1771 (直通)/ 045−860−1777(病院代表)
今回の執筆者:作業療法士 長谷川 愛(はせがわ あい)
東京都町田市出身。社会人(販売員)経験後、心身ともに不安なことを解決したいと思い、作業療法士になって3年目になります。
安全に楽しく続けられるリハビリを心がけ、外来にて日々奮闘しています✨