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リハビリ通信 つむぎ

【Vol.61】「リハビリ見学と介助指導」について

こんにちは。理学療法士の江間です。

今回は、「リハビリ見学と介助指導」についてご紹介させていただきます。

リハビリ見学とは、ご家族様に患者様の状態(身体状況や病院生活での動きの回復状況)を見てもらうことです。実際のリハビリ場面を見てもらいながら、患者様の動きの回復状況などについてお話をします。

普段の面会では患者様ご本人とお話をすることはできても、

  • 「どの程度自分で動けるのか。」
  • 「身の周りのことがどの程度できるのか。」

という部分が見えず、退院準備の過程でご家族様の心の準備が間に合わないことがあります。中にはご家族様の希望されている体の状態まで回復しない患者様もいます。

リハビリ見学はご家族様の希望と現実のギャップを少しでも小さくすることを目的とし、ご家族様の介助が必要な場合には、入院中から『介助指導』を行っております。

先日、私が実際に行った介助指導の例を1つご紹介させていただきます。

その患者様はあらゆる日常生活動作において介助が必要な状態でした。退院後の自宅生活はベッド上が主となり、ご家族のサポートが必要な方でした。この方の介助指導では以下の日常生活動作指導をさせていただきました。

  • ベッドからの起き上がり方
  • ベッドから車椅子への乗り移り
  • お着替え
  • 褥瘡予防のための体位交換 など

ご家族様からは「腰が痛くなりそう」「これからできるか不安」といった発言が聞かれました。

そのため、ご家族様が無理なくできるように指導は1日で実施するのではなく、2~3回に分けて段階的に行いました。

ご家族様に合わせた方法で負担が少ない方法を提案、練習させていただきました。介助指導を経て「このやり方は楽です」「できるようになりました」と前向きな言葉が聞かれるようになりました。

しかし、すべての介助動作がすぐにできるわけではなく、「これだけはどうしても難しい」「自分の体が大変」ということもありました。

このような時は福祉用具の導入や介護サービスの活用といった選択肢も提案させていただきました。

 

今回の関わりを通して、どのような患者様であっても「自宅に帰りたい」という想いがあり、ご家族様もまた「自宅に帰してあげたい」という強い想いがあるということを実感いたしました。

今後もその想いにしっかりと寄り添いながら退院後の生活を見据えた支援を継続していきたいと思います。

また、退院後の生活が少しでも安心で安全なものになるように、病棟スタッフが協力し、患者様やご家族様の不安を軽減できるようなサポートをしていきたいと思います。

 

今回の執筆者:理学療法士 江間 陽菜(えま はるな)

神奈川県横浜市出身。3年目の理学療法士です。
患者様に元気を届けられるよう心掛けながら、患者様の希望に寄り添ったリハビリを考え、日々実践しています。
趣味は旅行です!
近場をふらっと旅することが好きで、先月は箱根に行きのんびり体を癒してきました!
今年の目標はずっと行きたかった海外旅行にチャレンジすることです!!

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