こんにちは。『訪問ステーションてとてと戸塚』で理学療法士をしている澤向祐貴です。
酷暑の夏を乗り越え、ようやく秋らしい気候となってまいりました。これからは運動や食欲の季節でもあります。
今回、私が皆様に伝えたい情報は訪問でのリハビリテーションを提供させて頂く利用者様が有する障害の程度は様々ありますが、身体へのリハビリを行うと同時に食事・入浴など生活場面でも起居動作や座位や立位などを自立して行うことが難しい状態の方々が福祉用具を使用することで自宅で生活を送っている現状についてです。
リハビリをすることで身体的能力の向上を目指していくのはもちろんのことですが、普段の生活の中で、利用者様や家族がどうやったら負担の少ない生活ができるかを考える際に新しい福祉用具を入れることや、提案することも訪問でのリハビリテーションのひとつとなっています。
今回はその中のひとつとして、御家族の介護負担の軽減を図ることが出来ている「介護ベッド」を紹介させて頂きます。
今回紹介させて頂く利用者様が使用している介護ベッドは寝ている状態から座位、立位への姿勢の変換をボタン操作のみで行ってくれる様式になっています。

写真①

写真②
介護ベッドは一般的に「背もたれ」、「足上げ」、「ベッドの高さ」この三つの動きを補助してくれるものになっています。写真①から②のような体位変換は一般的な介護ベッドでも可能です。しかし今回紹介する介護ベッドは③のような椅子座位姿勢や、のような座位から立位への体位変換までボタン操作のみで行えます。これによりリハビリでの立位訓練や車いすへの移乗動作も介助者の負担を減らすことになります。

写真③

写真④
このように、福祉用具の機能を活かして介護負担の軽減を図ることで、障害をお持ちの方と介護者の双方が円満に生活できる環境づくりに繋がると考えています。
今後も、身体機能のリハビリテーションだけでなく、利用者様がより快適に生活できるよう、福祉用具の提案を通じて支援を続けてまいります。

今回の執筆者:理学療法士 澤向 祐貴(さわむかい まさき)
千葉県で生まれ、埼玉県で育ちました。今年で理学療法士として21年目を迎え、てとてとでは開設当初より従事しております。趣味は散歩、サッカー観戦、ゲームが好きです。休みの日は家族で買い物へ出かけたり、趣味の活動を行ったりしています。私が現在までリハビリ業務を続けてこれたのは、リハビリテーションを通して関わらせて頂いた方々が目標を達成されていく姿を見させて頂く事が嬉しいからです。この喜びは最初に受け持った患者様に与えて貰った時から不変です。これからもリハビリテーションを通して幸せを感じられるように日々、精進していきたいと思います。