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リハビリ通信 つむぎ

[Vol.40]床ずれ予防のためにできること

こんにちは、理学療法士の佐藤です。

ご家族や身近な人の「床ずれ」を見たことがありますか?
医学用語では「褥瘡(じょくそう)」と呼んでいます。

褥瘡は、皮膚や組織にダメージを与える疾患で、通常、身体の一部が長時間にわたって圧力や圧迫を受けることによって発生します。
特に寝たきりの方や長時間座りっぱなしの方によく見られます。

この圧力によって血液循環が損なわれ、最終的に一部の組織に血が巡りにくくなったり細胞が死んでしまったりする(壊死)可能性があります。

では、褥瘡はどのように予防したら良いのでしょうか。

いくつかの重要なポイントがあります。

① 適切に体の圧力を分散させる
出来るだけ同じ姿勢で寝続けないこと、寝たきりの方に対しては定期的に体位を変えることによって圧力を分散することができます。
体位を変えてクッションを置くことで褥瘡を予防することができます。

また、当院では自分で体を動かすことが難しい患者さんの体に、どのように圧力がかかっているかを測定することができる「体圧測定器」や「座圧測定器」を使用し、ひとりひとりに適した体位に整えています。

②低栄養を防ぐ
褥瘡は栄養が不足している低栄養状態の方にできやすい傾向があります。
低栄養の場合、脂肪・筋肉の減少や圧力に対しての皮膚の抵抗性が弱まることによって、褥瘡ができやすく、治りにくくなってしまいます。

さて、ここでご自宅でもできる褥瘡予防を紹介します。
まず、体の同じ部分に長時間圧力や摩擦が伝わらないように、定期的に仰向け、横向き(左右)に体の向きを変更することが重要です。

また、体の向きを変えた時や体をベッドから起こす時にシーツや衣類にできるシワによって皮膚にずれが生じ、血管が引き延ばされることで通常よりも褥瘡ができやすい状態になってしまいます。

そのため、背中に手を入れて足元に向かって引くことによって背中の皮膚にかかる力を除く「背抜き」を行ったり、衣類やシーツにできるシワをしっかり直すことも大事です。

▼背抜きの様子

#床ずれ #褥瘡 #リハビリ #戸塚区 #横浜市

 

今回の執筆者:理学療法士 佐藤 善博(さとうよしひろ)

秋田県秋田市出身。今年で理学療法士3年目になりました。今年から回復期病棟へ配属されました。患者さんが退院後も豊かな生活を送れるように日々考えながらリハビリに取り組んでいます。趣味は模索中です。

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