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スタッフコラム

[Vol.7]何かあってからでは遅いから… | 血液検査で『脂質異常』を発見!

こんにちは。
臨床検査技師の市来です。

患者さんから採取した血液や尿を検査する検体検査、患者さんの体を直接検査する生理学的検査は、我々臨床検査技師が担当しています。

▼検査の様子

そこで今回は、血液検査の項目についてお話しします。

血液検査の項目にある「HDLコレステロール」、「LDLコレステロール」、「中性脂肪」。この3つの検査項目に共通している事は何でしょうか。

これらはすべて『脂質』の検査項目になります。
脂質は5大栄養素のひとつであり、
・エネルギー源
・体温調整
・内臓の保護
・細胞膜や脂溶性ビタミンの吸収を助ける
・脳神経細胞・ホルモンをつくる材料

など重要な役割をもっています。
しかし、体内で脂質がうまく処理されなかったり、食事から摂る脂質が多いと「脂質異常症」と呼ばれる病気になってしまいます。

▼脂質異常症の基準

「脂質異常症」は自覚症状がなく放置されがちですが、確実に動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めてしまいます。

どういったことが原因で「脂質異常症」になってしまうのでしょうか。

原因の多くは生活習慣、特に食生活と運動にあります。食べすぎ飲みすぎや運動不足に加えて、動物性脂質やコレステロールが多く含まれる食品を好む人、脂質や糖分の多い高カロリー食に偏りがちな人がなりやすいといわれています。

さらに喫煙や高血圧、糖尿病がある方もなりやすいといわれています。

では「脂質異常症」を予防・改善するにはどうしたらよいのでしょうか。
多くは生活習慣を見直すことで予防・改善ができるといわれています。

食生活の見直し、適度な運動、禁煙があげられます。また定期的な健康診断の受診や高血圧、糖尿病を正しく治療することも「脂質異常症」を予防・改善することに繋がります。

今回は「脂質」についてお話ししましたが、検体検査では様々な病気の発見ができます。

ぜひ定期検査や健康診断を受診して、自分の健康状態をチェックしてみてください!

 

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