近年、人工股関節置換術や人工股関節手術などの人工関節置換術は、低侵襲で行われる術式やインプラントが進化しています。
手術により痛みがなくなり動きやすくなり、趣味や健康維持のために手術後にスポーツをしたいという患者さんも多くいらっしゃいます。
スポーツは術後3〜6ヵ月頃からスポーツが可能になり、一般的に「衝撃が少ない」、「手術前に経験がある」といったスポーツが許可されています。
個人差はありますが人工関節置換術後も、テニスやソフトボールに興じたり、スポーツ選手の競技復帰の事例もあります。
しかし、過度なスポーツはゆるみや脱臼、破損・摩耗(すり減ること)などの合併症を引き起こす可能性があります。また、関節に対して強い衝撃や持続的な刺激が加わるスポーツは推奨されません。
どんなスポーツが推奨されるのか、スポーツをする時にどんなことに気をつけたらいいのかについて動画で解説していますので、ぜひご覧ください!
関節の可動域を広げたり、筋力を維持・向上させて関節運動に耐えられる十分な能力をつけることで、様々なスポーツへの参加が可能になります。
膝関節においては膝伸展筋力の向上、股関節においては大殿筋、中殿筋などの股関節周囲の筋力、すべての運動において体幹筋力やバランス能力、敏捷性を向上させることは、術後のスポーツ復帰にも重要になると考えています。
スポーツをする場合は、必ず事前に医師や専門の理学療法士に相談してください。
術後のリハビリテーションでしっかりと動ける体をつくり、退院後も元気に社会復帰される事をセラピスト一同願っております。一緒に頑張りましょう!!
理学療法士 大辻